教授「過労死情けない」は電通社員に向けたコメントでは無かったか

(画像:10月7日に公開された厚生労働省のページ)

 

「残業100時間で過労死するのは情けない」というコメントは電通の社員に向けたものではなかったのではという議論が起きている。

 

発端は、武蔵野大学の長谷川教授が10月7日、「月あたり残業時間が100時間を超えたくらいで過労死するのは情けない」「自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない」などとニュースサイトに投稿したものだ。

 

教授が投稿した10月7日には、厚生労働省による「過労死白書」の公開と、電通の女性新入社員の自殺が長時間労働によるとの労災認定、長時間労働に関する2つのニュースが大きく報道されていた。

 

教授の「100時間を超えたくらいで」というコメントを亡くなった女性に対するものと捉える声が多く、SNS等で批判が上がった。

 

「過労死白書」のニュースでは80時間、電通のニュースでは105時間あるいは130時間という残業時間が大きく取り上げられていた。

 

その一方、教授のコメントは「過労死白書」のニュースに対する投稿であり、不適切ではあるが電通の事件と関連付けるべきではないと過剰な批判を指摘する声もある。

 

また、電通の「過労による自殺」を「過労死」と報じた表現が正確でなく、その結果、教授の「過労死」という表現と結び付いたのではという声もある。

 

報道後しばらくして、教授のコメントが電通の事件と関連付くものと読みとれるネット記事が訂正されたケースもあった。

 

なお、NHKの報道では「この日は初めての「過労死白書」が閣議決定されたほか、大手広告会社、電通の新入社員だった女性が、過労による自殺で労災が認められたことが明らかになった日で、ネット上などで投稿に対する批判的な意見が相次いでいました。」としている。

 

教授は「言葉の選び方が乱暴だった」などする謝罪文を掲載し既に投稿を削除している。